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異常構音とは、


<異常構音とは>


同じことばの同じ位置にあったり、同じように書き表されたりする音であっても、その音をどこでどのように作るかには個人差があります。それどころか、同じ人が発した同じことばの中に用いられた同じ音であっても、物理的には同じようにつくることや同じ音として発せられることはありません。

でも、ことばやその一部である音は、同じ言語体系、音韻体系をもつ集団の中では、だいたいにたかよったかの場所でだいたい同じようにつくられ、同じ音として聞こえるような一定の特徴を持っています。だから本来必然性の無いことばや音が、共通のもの・ことを表すものとしてコミュニケーションの道具に用いられるのです。

ところが、「数の上で多くの人はそのような場所でそのようにはつくらないよ」という場所や方法で音をつくる人がいます。同じ音韻体系を持つ集団の中で圧倒的に多くの人がつくる場所や方法とは異なった場所や方法でつくられた音は、多くの人が発する音と同じ音とは思われない何か違和感を感じさせられる音として聞こえます。こういった音のことを異常構音と言います。

しかし、その異常構音のつくられ方には、場所や方法に共通のものがあり、つくられるときの場所や方法によって名前がつけられています。

以下に、代表的な異常構音を、その作られ方や聴覚的特徴、なり易い音、他の誤り音との鑑別の仕方などの観点からまとめた表をお示しします。

代表的な異常構音


☆異常構音は、ある音には近いがそれとは異なる別の音として聞こえます。

  日本語の平仮名や片仮名では書き表すことができない音です。
  なんとなく籠もったような、また擦れたような、歯切れの悪い、雑音が含まれたような、耳障りな音と感じます。
  音の誤り方としては歪み音として聴き取れる音です。
           
 ○省略や置換との違い
   ・例えば「かえる」の「か」の音が「か」とは聴き取れず、「あ」のように感じられる場合があります。
     kが省略された結果、母音化して「あ」となっている場合、この「あ」の音は、
    その人が発する「あひる」や「あした」の「あ」と同じ音として聴き取れます。
     しかし、異常構音であれば、「あひる」や「あした」の「あ」と同じ音のようには聴き取れず、
    「あ」とは異なる別の音として聴き取れ、「あ」と書き表すことはできません。

  ・例えば「たいこ」の「た」の音が「た」とは聴き取れず、「か」のように感じられる場合があります。
    これが「た」が「か」に置換している場合には、この「か」の音は、
    その人が発する「からす」や「カメラ」の「か」と同じ音として聴き取れます。
    しかし、異常構音であれば、「からす」や「カメラ」の「か」と同じ音のようには聴き取れず、
     「か」とは異なる別の音として聴き取れ、「か」と書き表すことはできません。

  ・省略や置換は、音の誤りではありますが、そのつくられ方そのものには誤りが無く、
    発せられた音は日本語の語音の中にあり、平仮名や片仮名で書き表すことができる音です。